日本ジオパークネットワーク(JGN)とは
日本国内のジオパークとジオパークをめざす地域をサポートし、ジオパークのネットワーキングの軸となる特定非営利活動法人(NPO法人)です。
ジオパークとは
「地球・大地(ジオ:Geo)」と「公園(パーク:Park)」とを組み合わせた言葉で、「大地の公園」を意味し、地球(ジオ)を学び、丸ごと楽しむことができる場所をいいます。
活動状況
日本ジオパークネットワークの活動や調査報告、各種資料・情報をご覧いただけます。

No.01 とかち鹿追ジオパークの新地球学 - ジオパーク教育の紹介

2015年10月02日

鹿追町は、平成15年度より文部科学省より「研究開発学校」※1の指定を受け小中高12年間を見通した一貫教育を進めています。主に小学1年生からの英語教育「カナダ学」と環境教育の「新地球学」を通して、交流するカナダの人と環境問題を英語でディスカッションできる子どもの育成を目指し町内すべての小中高で進めた結果、積極的に英語でコミュニケーションを取り、環境問題を自分事として捉える生徒が確実に育ってきています。とくに新地球学は、ジオパークの内容を扱いつつ、持続可能な開発のための教育(ESD)や防災教育を採りいれた環境教育プログラムです。

一貫した授業実践

小学校:身近な自然とふれあう体験学習や調べ学習を通じて、子どもたちは地域の良さを実感します(ヤンベツ川での自然体験学習、凍結深度の出前授業など)

中学校:地域の文化や歴史について学び、環境保全に必要な知識を身につける(然別湖でのイグルーづくり体験、農芸公園での植樹体験など)。

高校:カナダ短期留学における調査、ディスカッションを通じて、問題解決にむけた多面的、多角的な考察を行う。

教科書

新地球学教科書は、鹿追町独自に作成した小中高12年間の教育課程に基づき、自然体験活動を中核とし防災・地域文化・国際理解・エネルギーなどの要素を加えた今までにない教科書です。「事前学習~体験活動~事後学習~まとめ活動」を基本形に、各学校での実態や生徒の発達段階にも対応できるよう作成しました。

ジオパーク教育としての特色

これまでの教育的取組みの中に、新たにジオパークの特性や概念を採りいれたカリキュラムや教科書を開発しています。既存の教育成果とジオパークの特色をうまくつなぎ合わせることで、ジオパーク学習が地域の教育のなかにしっかりと位置付けられています。とかち鹿追の生徒は学習を通じて、一貫性ある知識・技能・態度を身につけることができます。また、学校の教員にとっても、カリキュラム、教科書という具体的なかたちでジオパークが位置づけられていることで、地域での継続的なジオパーク教育の実践が可能となります。

学校:北海道鹿追高等学校、鹿追町立鹿追中学校、鹿追町立瓜幕中学校、鹿追町立鹿追小学校、鹿追町立瓜幕小学校、鹿追町立通明小学校、鹿追町立笹川小学校、鹿追町立上幌内小学校
とかち鹿追ジオパーク:http://www.shikaoi-story.jp/


※1 実践研究を通して新しい教育課程・指導方法を開発していく学校を文部科学省が指定する。現行の教育課程の基準によらない教育課程の編成・実施が認められている。
参考:研究開発学校制度について(文部科学省)

(本紹介ページは、高木秀雄・山本隆太による教育活動調査等をもとに作成しています)