アポイ岳ジオパークWEBサイト
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アポイ岳ジオパーク

 北海道日高東部のまち「様似町」。ここには、世界でも類を見ない新鮮で多彩なかんらん岩から成る山々や渓谷、特殊な土壌条件などによって育まれた固有の高山植物群落、そして、海岸の特殊な地形が天然の良港となり古くから交易の拠点として栄えてきた歴史と文化があります。
 アポイ岳ジオパークは、これら様似町の貴重な大地の遺産、豊かな自然環境及び由緒ある歴史文化を丸ごと学び楽しむための「大地の公園」です。

【テーマA:かんらん岩から大地の変動を学び楽しむ】

 日高山脈は約1,300万年前に起きた、2つのプレートの衝突によってできました。その衝突の際、地殻の下にあるマントルの一部が突き上げられるように地上に現れたのが「幌満かんらん岩体」、つまりアポイ岳です。

アポイ岳周辺には、地球深部のマントルの情報をそのまま持っている新鮮なかんらん岩が広がっており、世界的に注目されています。また、アポイ岳ジオパークには、プレート衝突の現場やマグマが冷えて固まった奇岩類、はるか南の海から運ばれてきた岩石など、大地の変動を学び楽しむための多彩な要素がたくさんあります。

【テーマB:アポイ岳の高山植物から自然環境を学び楽しむ】

ヒダカソウ

 アポイ岳では、その特殊な土壌・気象・地理的環境によって、低標高ながら高山植生が成立しています。

ここには、ヒダカソウ(写真)などのここにしかない花を含む多くの固有植物が生育しており、アポイ岳の高山植物群落は国の特別天然記念物にも指定されています。また、高山植物だけでなく、固有種のカタツムリ「アポイマイマイ」のほか、日本ではここにしか生息しない蝶「ヒメチャマダラセセリ」や氷河期の遺存種「エゾナキウサギ」など、アポイ岳ジオパークには、自然環境を学び楽しむための多様で貴重な生態系が残されています。

【テーマC:歴史から自然と人間社会の共生を学び楽しむ】

北海道歴検図様似距箱館

 様似海岸の親子岩やソビラ岩、エンルム岬などの奇岩類が織りなす風光明媚な景観は、日高路の海岸線の中でも特に際立っています。様似には、これら奇岩類にまつわる先住民族アイヌの数々の言い伝えが残されています。

また、エンルム岬は、風をやわらげ出船入船を見守るその地形から天然の良港として古くから利用され、様似は江戸時代から北前船流通の要衝として発展してきました。アポイ岳ジオパークには、自然と人間社会の共生を学び楽しむための、アポイを仰ぎ海とともに生きてきた人々の歴史が息づいています。


主な見どころ・おすすめジオサイト

【幌満峡エリア】

 山肌の緑や紅葉と水の青さとのコントラストが美しい幌満峡は、第三紀中新世(1,300万年前)の日高山脈の上昇に伴って働いた強い力で押し出され、地上に上昇してきたマントル「幌満かんらん岩体」がつくる渓谷です。ここは、新鮮な状態にあるさまざまな種類のマントル物質を地上に居ながら観察できるという点で、世界的にも大変貴重な学術研究サイトとなっています。

山肌の緑が美しい幌満峡

 

紅葉の幌満峡

幌満川稲荷神社

 

【アポイ岳エリア】

 アポイ岳では、かんらん岩がもとになった特殊な土壌条件や寒冷な気候などにより、低標高ながら高山植物が生育するほか、ヒダカソウやエゾコウゾリナなどの固有種をはじめ、多くの固有植物が見られます。アポイ岳は標高が低いことから、初雪の時期も遅く、積雪量も非常に少ないことから、日本で一番早く、一番長く高山植物の花が楽しめる山として、登山者に人気の山です。

アポイ岳

 

固有種エゾコウゾリナ

アポイ岳から太平洋を望む

 

【様似海岸エリア】

 様似市街地の海岸では、親子岩やソビラ岩、エンルム岬などのいくつもの奇岩類が風光明媚な景観をつくっています。これら奇岩類は、ひん岩の岩脈が浸食を受けてつくられたものです。エンルム岬は、その東西が船を泊めるのに最適の地形となっていることから、江戸時代から東蝦夷地における北前船流通の要衝でした。1799年に江戸幕府がこの地に会所を設けたことが様似の発祥となっていて、今でも「会所町」の地名が残っています。

様似発祥の地、エンルム岬

 

夕陽に映える親子岩

 

蝦夷三官寺のひとつ、等澍院

【日高耶馬渓エリア】

 アポイ岳の南部、冬島の穴岩から幌満川河口にかけて約6km続く断崖絶壁の海岸線は、「日高耶馬渓」と呼ばれています。ここでは、日高主衝上断層の一部や、ホルンフェルス、変はんれい岩、片麻岩、角閃岩などの変成岩類を見ることができます。昔この辺りは、波の引間を狙って走り抜け、あるいは崖をよじ登るなどして通らなければならない交通の難所でした。このため、1799年に江戸幕府によって断崖上に「シャマニ山道」が開削されました。現在は「様似山道」の名でいにしえの道として親しまれています。

日高耶馬渓の玄関「冬島の穴岩」

日高耶馬渓の難所「チコシキリプ」

 

様似山道中にあるミズナラの大木

様似山道中にあるミズナラの大木

 

【新富エリア】

 新富周辺では、石灰岩やチャートなど白亜紀の「付加体」を構成する岩石を見ることができます。付加体とは、海洋プレートが海溝に沈むとき、その表層が大陸プレートに付け加わったもので、陸側(アジア大陸)の堆積物である砂岩・泥岩と、何千kmもはるか南方の海からやって来た石灰岩・チャート・玄武岩が混じり合い強く変形を受けて、「メランジュ」と呼ばれる異なる岩石の乱雑な集合体をつくっています。

多様な岩石が混じりあっているメランジュ

 

チャート

石灰岩の鉱山

拠点施設

■アポイ岳ビジターセンター

〒058-0004 北海道様似郡様似町字平宇

TEL 0146-36-3601

ウェブサイト:http://apoivc3.exblog.jp/

 アポイ岳山麓にある自然情報館。幌満かんらん岩の代表的な標本を展示しており、その解説を読みながらアポイ岳をつくっているかんらん岩の学習ができます。かんらん岩の地域に限って自生する高山植物の写真も展示され、アポイ岳の自然と登山の情報センターです。

 ビジターセンターは、平成24年度に全面改修(平成25年度リニューアルオープン)を予定しております。改修によりビジターセンターは、アポイ岳ジオパークの魅力を発信するゲートウェイ、そしてアポイ岳ジオパークのコア施設として生まれ変わります。

アポイ岳ビジターセンター

 

アポイ岳ビジターセンター内

 

 

基本情報

地域名:アポイ岳ジオパーク

団体名:様似町アポイ岳ジオパーク推進協議会

代表者名:会長 様似町長 坂下 一幸

構成自治体名:様似町(1町)

推進組織体制

ジオパーク活動母体:様似町アポイ岳ジオパーク推進協議会

(構成団体)

様似町、商工会、観光協会、農業・漁業協同組合、森林組合、文化協会、アポイ岳ファンクラブ、地元企業、研究者らで構成

問合せ先

■様似町アポイ岳ジオパーク推進協議会

〒058-8501 北海道様似郡様似町大通1丁目21(様似町役場商工観光課内)

TEL 0146-36-2120

■公式ウェブサイト

アポイ岳ジオパーク