白山手取川ジオパークWEBサイト
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白山手取川ジオパーク

■「水の旅」をキーワードとした「白山手取川ジオパーク」

 白山手取川ジオパークは、石川県加賀地方の中央、金 沢市の南西に位置する白山市全域を範囲としています。日本三名山の一つ白山を抱え、白山を源とする県下最大の一級河川・手取川が北上し、日本海に注ぎ込んでおり、山頂部から海岸部までおよそ2700mの標高差の中に、多種多様で豊かな自然が広がっています。越前、加賀、美濃などの広い範囲から、初夏にも雪を頂く姿が望まれる白山は、古くより「越のしらね」として都人にも知られており、多くの和歌などに詠まれてきました。

 地質的にみると、当地域は日本の地帯構造区分の飛騨帯に位置しており、2億数千万年前の飛騨変成岩類が基盤となります。その上位には、およそ1億数千万年前の東アジア大陸縁辺部に堆積した手取層群が分布し、多種多様な動植物化石が発見されています。さらに中生代から新生代にかけては、濃飛流紋岩類や、グリーンタフなどの日本海形成過程で噴出した火山岩類がみられます。そして、約40万年前から活動を開始した白山火山の火山活動による噴出物もあり、当地域の地質は変化に富んでいます。

 また、これら大地を形成する地層や岩石は手取川により削られ、上流部の急峻な谷地形、中流部の河岸段丘や峡谷、下流部の広大な手取川扇状地など、各地域に多様な地形が作られました。

このような大地の成り立ちと暖流が流れ込む日本海の影響を受けて、このジオパークのエリア内では、日本海から白山にかけての狭い範囲内で水の循環(水の旅)が生み出されています。また、大陸から日本に向かって吹く乾燥した寒冷な季節風は、対馬暖流上を通る間に水蒸気を大量にたくわえて、日本に上陸し白山にぶつかり上昇気流となることで多くの雪を降らせ、世界的にも稀な低緯度の多量積雪地帯となっています。

 このような自然環境に基盤を置く地域の人々の暮らしは様々で、白山及び手取川によりもたらされる恵みとともに、災害の歴史なども各地に残っています。太古の時代から現在まで、いつの時代においても水の存在は、周辺の環境に与える影響が大きく、有史以来人々の生活は周辺の自然に寄り添ったものとなっています。水は、過去も現在も、人間をはじめとした全ての動植物の「いのち」を育んでいます。

 白山手取川ジオパークでは、「山-川-海そして雪いのちを育む水の旅」をテーマに、全体を3つのエリア(水が生まれる「山と雪のエリア」、水が育つ「川と峡谷のエリア」、水が活かされる「海と扇状地のエリア」)に設定し、「大地の成り立ち」と「水の旅」との中で生まれた地形と自然、そして「私たちの生活」との関わりを学び、体感することができます。

猪苗代湖と磐梯山(空撮)

主な見どころ・おすすめジオサイト

■白山

 日本三名山の一つであり、しとやかで気高いその姿から、古より多くの人々に崇拝され、親しまれてきています。

 白山は付近に広がる基盤の飛騨変成岩類や白亜紀の堆積物である手取層群の上に噴出した火山で、現在の活動は遠目にはうかがいしれませんが、火山性の群発地震が観測されるなど目に見えない部分では、今もなおその活動は続いています。

 多くの人がその山頂を目指す登山道沿いでは、地質の変化を観察することができ、中生代堆積岩の大露頭や大きな岩となっている火山噴出物などを間近で体感できます。

 また多くの高山植物の西限や南限となっているなど、高山帯の植物分布の境界域にあり、植生やそこに棲む動物など、生態系観察もみどころです。

平野から眺める白山

 

甚之助谷砂防堰堤群

■白山砂防

 白山砂防の歴史は古く、大正元年にその発端となる工事が施されています、登山道上り口近辺などからも望むことができるその砂防堰堤群は圧巻です。大規模な地すべりが起こっている白山で、その被害を食い止めようという先人の努力の集積を垣間見ることができます。

 また、甚之助谷砂防堰堤群は、土木遺産に認証されています。

百万貫の岩

■百万貫の岩

 地質百選に選定されている手取川の巨礫です。昭和9年の大洪水の時に手取川の支流から流れてきたもので、重さが百万貫はあるだろうと伝えられたことからこのように呼ばれています。国土交通省の計測により、推定重量が(約万貫)に達することがわかっています。付近には、これ以外にいくつもの巨大な岩が転がっており、当時の大洪水の威力を物語っています。百万貫の岩の大きさを体感することで、暴れ川の異名を持つ手取川の怖さを間近に感じることができます。

桑島化石壁

桑島化石壁

■桑島化石壁とその産出化石

 明治7年にライン博士が植物化石を採取して以来、世界の専門家も注目する貴重な動植物化石を多く産出する、日本の地質・古生物学発祥の地と言える大きな露頭です。

 産出化石には恐竜をはじめ様々な種類の動物化石があり、豊富な植物化石とあわせて、中生代白亜紀前期の恐竜時代の風景一場面を思い描けます。また、ジュラ紀と白亜紀という時代の境界近くの地層であり、発見される化石には、古い時代のタイプの生き物と新しい時代のタイプの生き物が混在していたことがわかってきています。現在の生き物へとつながる進化の過程を解き明かすための、世界的にも重要な化石産出地となっています。

岩間噴泉塔群

■岩間噴泉塔群

 摂氏100 度近い温泉が勢いよく噴出することで、含有される石灰成分が沈殿してできる石灰華が塔状に発達したものです。普段見る白山からはうかがい知れない、白山やその近辺の大地が未だ活発に活動をしていることを体感できます。

手取峡谷

■手取峡谷

 手取川の流れがつくりあげた中流域に広がる美しい峡谷です。約8kmにわたり続く高さ20~30mの絶壁や、河床に見られる大小さまざまな甌穴からは、普段はおとなしい手取川の激流も感じられます。

■白山から日本海へ

 白山市全域で、白山と手取川を感じることができます。

 手取川上流域から中流域にかけて、河岸段丘が随所でみられ、かつての手取川の水位に甌穴が存在したり、昔の取水口や船着場も存在したりするなど、流路を頻繁に変えるとともに、その流れにより大地を削り込む手取川を理解することができます。

 白山を源とする手取川が平野部に至る所では大きな扇状地を形成しており、手取川がもたらした砂礫が広域に厚く堆積しています。

 また、暴れ川である手取川の洪水の被害を少しでも抑えるため、かつての流路沿いの自然堤防などの微高地上に、島のように集落が形成されていたり、そのなごりが現在の地名にみられたりするなど、手取川と人との暮らしがいたるところで見られます。

 上流から河口域まで伏流水も豊富で、扇状地の扇端部などでは湧水がいたるところにあります。またそれらを利用した酒作りなど、白山と手取川そこに住む人々の関わりをエリア全域で感じることができます。

拠点施設

■既存施設を利用した整備計画を策定中

市内にある公共施設などの既存施設を利用し、訪れた人が気軽に、分かりやすく情報を得られるよう、順次整備を進める予定です。

基本情報

地域名:白山手取川ジオパーク

団体名:白山手取川ジオパーク推進協議会

代表者名:会長 白山市長 山田 憲昭

構成自治体名:白山市(1市)

推進組織体制

ジオパーク活動母体:白山手取川ジオパーク推進協議会

(構成団体)
 白山市、石川県、国土交通省、気象庁、環境省、林野庁、大学等研究機関、公民館連合会、町会連合会、青年会議所、ボランティアガイド連絡協議会、商工会議所、各商工会、観光物産協会、各農業協同組合、森林組合、漁業協同組合、バス会社など33団体で構成

問合せ先

■白山手取川ジオパーク推進協議会

〒924-0885 石川県白山市倉光2-1 白山市役所 ジオパーク推進室内

TEL:076-274-9564 FAX:076-274-9546 E-mail:geopark@city.hakusan.lg.jp

■公式ウェブサイト

白山手取川ジオパーク