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茨城県北ジオパーク

■ジオ

 茨城県北ジオパークは、茨城県の北部の地域を対象としたジオパークで、大都市東京に近接した海と山に囲まれた自然豊かな地域です。約5億年前の古生代の岩石から中生代、新生代の堆積物が観察できます。

■植物・動物・文化・歴史

 茨城県の気候は、温暖帯と冷温帯の境界にあたり、両気候帯に見られる植物が混在しています。また、黒潮と親潮がぶつかり合う茨城県沖では、種類豊富な海産物に恵まれています。岩礁海岸では磯魚やアワビの漁がおこなわれています。

県北ジオパークの拠点施設の一つである茨城大学五浦美術文化研究所は、日本の近代美術や内外の文化・歴史研究を目的としている施設です。ここは元々岡倉天心が建てた美術学校で、横山大観などの多くの芸術家を生みだした、文化的に重要な施設です。

首都圏内のジオパークであり、茨城空港があり、国際的な発展も目指しています。

主な見どころ・おすすめジオサイト

夏の袋田の滝

〔夏の袋田の滝]

■袋田の滝

 1500万年ほど昔、袋田の滝周辺は海の底にあり、そこでは海底火山が噴火していました。日本三大名瀑の一つ袋田の滝は、実は海底火山が陸上に持ち上がったものです。袋田の滝周辺では、この地域が陸から海になり、再び陸に成った歴史とたどることができます。それは、日本列島が今の形になっていく過程をたどるものです。

〔千波湖と台地〕

■水戸・千波湖

 那珂川と千波湖を有し、古くから水の都として人々から愛されてきた水戸市。この歴史ある都市は、さらに何十万年という長い年月をかけて育まれた大地の上に発展してきまし た。東日本大震災で液状化の被害がでた場所で、自然災害と地史、地形との関係をまなぶサイトともなっています。すでに、「東日本大震災の災害から学ぶ」ツアーを実施しています。

〔五浦海岸の波食台と六角堂〕

■五浦海岸

 五浦海岸は、自然や歴史や文化がたくさん詰まった場所です。大昔、人類が誕生するよりもずっと前の時代は、ここは深い海でした。海の中で砂や泥などが溜 まって、固まり、大地の変動によって海から姿をあらわし、陸地になりました。それが波の力で削られ、岩礁や崖ができて、変化に富んだ地形が美しい景色を見 せてくれるのです。海食台の上には、過去のガスハイドレートの“化石”の炭酸塩ノジュールからなる奇岩がそびえ、それにきつけられた岡倉天心が近代日本美術発展のための拠点としたものと考えられています。

〔白亜紀の礫岩・砂岩・泥岩の互層〕

■平磯海岸

 今から8000万年頃前の白亜紀、平磯海岸周辺は深い海の底でした。この時代、陸では恐竜達が闊歩し、海ではアンモナイトや海棲爬虫類が繁栄していました。平磯海岸周辺では白亜紀に形成した地層を見ることができます。白亜紀の地層は関東周辺ではとても珍しいものです。さらにここでは、珍しい「異常巻きアンモナイト」が発見されています。

〔日本名水百選に選ばれた八溝山の湧水〕

■八溝山

 八溝山は茨城県最高峰の山です。八溝山体を構成しているのは、1億8000万年前頃のジュラ紀に海洋プレート上に堆積した生物遺骸からなる地層と、海洋プレートが大陸プレートに沈み込む際に陸から供給された堆積物が大陸の縁にかき寄せられてできた地層(付加体)です。激しく変形した地層はダイナミックな地球変動の証言者です。

〔日立鉱山の大煙突〕

■日立

 工業都市である日立市の基盤となった「日立鉱山」は昭和56年閉山しました。日立鉱山は日本四大銅山の一つに数えられるまで発展した一方で、銅の精錬の際に発生する亜硫酸ガスによる煙害に悩まされていました。その対策の一つとして建設された大煙突の一部が残されています。日鉱記念館には当時使用していた機材の展示や、採掘の様子を再現した実物大のセットがあります。

〔中郷鉱跡〕

■常磐炭田

 茨城県北から福島県南東部にかけての常磐地域には、石炭を含んだ地層が分布しています。3500万~3000万年前頃には、北茨城周辺は海岸沿いに森や湿地が広がっていたと考えられています。そこに繁茂した植物が石炭の原料になりました。明治初期に発見されたこの地域の石炭は日本の発展を支えました。


教育活動

■地元住民,小学生に対する教育活動

 茨城県北ジオパークの各地で地元住民に対する講演会を行っています。また、地元小学生を対象とした野外観察会,体験講座も実施しています.平成21年には平磯学習センターにて地元小学生へ地元の海岸を案内し,さらに室内では地元海岸に産するアンモナイトのレプリカの作成も行いました。平成22年度から毎年、高校生等を対象とした観察会を行っています。平成23年度にも高校生対象のツアーを実施予定です。

■大学生に対する教育活動

 卒業論文のテーマとしてジオパークを選択する学生が、現在4名います。新たな観点からのジオサイトの開発、SNSを利用したジオパークの情報発信方法の開発などを、インタープリターの方々や自治体との連携のもとに展開しています。地域の発展に貢献できる人材の育成をめざしています。

ガイド養成

■地元観光ボランティアのジオ案内

 文化や自然を案内する観光ボランティアガイドにジオのことを知ってもらい、ガイドとしての幅を広げた活動が可能になるために育成講座と野外実習を実施しました。

■茨城大学によるインタープリター養成講座の開講

 平成22年度から茨城大学では、主に茨城大学教員が講師となり、ジオツアーガイドの育成を始めました。その内容は、10時間(3日間)の座学(ジオパークとは何か、茨城県北のジオ・植物・動物・文化・歴史・安全教育・コミュニケーション力育成など)と2日間の野外実習ジオツアーを実施しています。

平成22年度は37名が受講し、36名が修了し、茨城県北ジオパーク構想インタープリターの認定を受けました。平成23年度は23年10月下旬から11月中旬にかけて実施する予定です。

また、すでにインタープリターの資格を獲得した方の能力向上を目的とした「インタープリターブラッシュアップ講習会」も実施し、インタープリターの質が飛躍的に向上しています。

ジオツアー

■一般市民を対象としたジオツアー

 活発なジオツアーを展開しています。年々、参加者が増えています。アンケート結果に基づいて、参加者の能力に応じたツアーの内容を工夫するなど参加者の満足度を上げる努力をしています。また、平成23年度には、3.11の震災を現地で学ぶツアーを千波湖で実施しました。これは、ジオツアーの新たな可能性を模索するものです。

[千波湖で地震に伴う液状化について説明しています]

[千波湖で地震に伴う液状化について説明しています]

平成22年度実績

  • 推進協議会主催ジオツアー:9回
  • 他との共催ジオツアー:6回
  • 参加者数:688名(平均 46名)

平成23年度前期実績

  • 推進協議会主催ジオツアー:3回
  • 他との共催ジオツアー:2回
  • 参加者数:253名(平均 46名)

■専門家を対象としたジオツアー

 平成21年の5月には「地質の日」のイベントとして、日本地質学会と共同でジオツアーを開催した。参加者は主に地質学会の会員約30名が参加した。当日は地元ホテル関係者から地元食材を用いたスープのサービスがありました。

■地元高校生を対象としたジオツアー

 

 毎秋、ひたちなか市の平磯海岸周辺にて、教育の一環として地元高校生を対象したジオツアーを行っている。毎年60名近くの高校生が集まり、主に大学の教員・学生が案内を行っています。

保全活動

 地元地域の関係団体により、環境保全が図られています。


拠点施設

茨城大学五浦美術文化研究所

■茨城大学五浦美術文化研究所

〒319-1703 茨城県北茨城市大津町五浦727-2

TEL:0293-46-0766

 

茨城大学宇宙科学教育研究センター

■茨城大学宇宙科学教育研究センター

〒318-0022 茨城県高萩市石滝上台627-1

TEL:0293-24-9516 Fax:0293-24-9517

E-mail infoast@mx.ibaraki.ac.jp

シンボルマークやマスコットキャラクター

シンボルマーク

■シンボルマーク

茨城県北ジオパーク推進協議会において作成(H23.9月作成)。

ジオ関連商品

 ジオ関連商品開発ワーキンググループが平成22年6月に発足し、現在開発中です。

現在までに商品化が検討されている商品

  • ジオ茶
  • ジオカレー
  • ジオ乾燥芋
  • バッジ

看板、解説版

■看板、解説板の整備計画

 茨城県北ジオパーク推進協議会において、県北地域7箇所のジオサイト看板を設置しています。下記は、白亜紀層で有名な平磯海岸(ひたちなか市)に設置した「平磯海岸ジオサイト」看板です。また、教育委員会等がすでに設置している看板の内容をチェックし、誤りのあるものは修正を依頼し、修正が行われています。

ツアーの資料の「地質観光まっぷ」は16種類発行済みです。2個所を除いたほぼ全域をカバーしています。これらは、ウェブサイトからもダウンロードでき、多くの市民に活用されています。なお、「まっぷ」にはQRコードが付いており、さらに詳しい情報を携帯電話などで獲得することができます。

ジオサイト看板

 

QRコード

 

上のQRコードを携帯電話で読み取ることにより,

詳しい解説を見ることができます。

基本情報

地域名:茨城県北ジオパーク

団体名:茨城県北ジオパーク推進協議会

代表者名:茨城大学長 池田幸雄

構成団体名:(加盟9団体)北茨城市,高萩市,大子町,常陸太田市、常陸大宮市,ひたちなか市,
東海村(財)グリーンふるさと振興機構、茨城大学
(オブザーバー4団体)水戸市、日立市、茨城県県北振興室、茨城県観光物産課

推進組織体制

茨城県北ジオパーク推進協議会の推進体制は下の図に示した通りです。

茨城県北ジオパーク推進協議会

問合せ先

■茨城県北ジオパーク推進協議会事務局

〒310-8512 茨城県水戸市文京2-1-1

TEL 029-228-8825

Fax 029-228-8586

■公式ウェブサイト

茨城県北ジオパークHP: http://www.ibaraki-geopark.com/