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- 基本情報・概要
糸魚川ジオパーク
糸魚川ジオパークは、新潟県の最西端にあり、富山県、長野県と接しています。5億年前に誕生したヒスイから3,000年前の焼山まで、幅広い年代差の地質、0~2,766mの標高差のある地形と、それに対応したさまざまな動植物が見られます。また、世界最古のヒスイ文化や断層に沿った塩の道など、大地の生い立ちと豊かな自然、そこに暮らす人々と大地の関わりがよく分かるジオパークです。
糸魚川ジオパークでは、フォッサマグナの西側の断層である「糸魚川-静岡構造線(糸静線)」が通るなど、日本列島の形成を示す貴重な地質や特徴的な地形を見ることができます。これらを分かりやすく紹介するために、テーマを持った24 のジオサイト(見どころ)を設定しています。
合わせて、2つの国立公園(中部山岳、上信越高原)と、3つの県立自然公園(親不知 (おやしらず )・子不知 (こしらず )、久比岐 (くびき )、白馬 (はくば )山麓があり、温泉や登山などにより雄大な自然を満喫できるほか、国・県指定の文化財が多数存在するなど、ジオに関する話題が豊富なことから、一人ひとり違った切り口で楽しむことができます。
また、糸静線を境に、文化、習慣、風俗、言語などが異なるなど、東西日本の分岐点又は混在地域として特徴的な地域であり、いろいろな不思議が隠されています。
主な見どころ・おすすめジオサイト
■親不知 …白亜紀の断崖と4世代道路
北アルプスが日本海に落ち込む断崖絶壁は、約1億年前の親不知火山岩類と呼ばれる陸上の火山噴出物からできています。旧北陸街道は、波打ち際と断崖のわずかな間を通り、波浪時には命がけの通行でした。断崖には、旅人が避難した大懐・大穴などの浸食地形が残っています。
平安時代の末、源平合戦に敗れた平頼盛の妻が、幼子を抱いて断崖の縁を通過した時、幼子を波にさらわれ、次の詩を詠んだとされています。
「親不知 子はこの浦の 波まくら 越路の磯の 泡と消えゆく」
これが親不知の地名の起こりとされています。明治期に断崖の中腹を削り、昭和期にトンネルを通して、旧北陸街道は姿を変え、昭和末期には第4世代の北陸自動車道ができました。また、親不知は、日本海と北アルプスを結ぶ栂海(つがみ)新道の起点でもあり、多世代の道が交差しています。日本海が眼前に迫る断崖絶壁に北陸街道の変遷を訪ね、海岸ではヒスイ散策を楽しむことができます。
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■糸魚川-静岡構造線と塩の道(北部)…断層露頭と古道
糸魚川-静岡構造線(糸静線)は、姫川河口からほぼ姫川に沿い根知谷の根小屋まで走っています。フォッサマグナパークでは、糸静線の断層露頭が見学できます。西側の古生代の変ハンレイ岩と東側(フォッサマグナ側)の新生代中新世中期の安山岩が、幅約2mの断層破砕帯を境に接しています。
遊歩道沿いには、フォッサマグナや糸静線に関する解説板が設置されており、フォッサマグナや日本列島の生い立ちを学習しながら断層露頭にたどり着くことができます。断層露頭東側の遊歩道にも、解説板が設置され、日本最大級の巨大な 枕状溶岩 (まくらじょうようがん )(直径10mほど)や枕状溶岩の縦断面や横断面が観察でき、溶岩の流下方向を知ることができます。
大野-仁王堂間の塩の道(国指定史跡)では、道沿いに往時を偲ばせる石仏、道標、地蔵などがあり、ウトウと呼ばれる切り通しを歩いて、雑木林の静かな古道を散策することができます。
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■小滝川 ヒスイ峡…ヒスイ原石と石灰岩の大岩壁
小滝川ヒスイ峡(国指定天然記念物)では、小滝川の清流に洗われたヒスイを観察できます。1938(昭和13)年に確認された日本最初のヒスイ産地であり、ヒスイの発見は、考古学・宝石学・地質学の分野へ大きな影響を与えました。日本各地の遺跡から出土するヒスイの由来を決定した重要な発見であり、また、糸魚川の「ヒスイのふるさと」のはじまりでもありました。
小滝川ヒスイ峡では、明星山の白い巨大な岩壁が迫ります。約3億年前のサンゴ礁が変化したもので、多くの化石を含んでいます。この岩壁は、ロッククライマーの格好のフィールドであり、晴れた日には、岩壁に張り付くクライマーの姿を見ることができます。また、赤禿山の地すべりで生じた高浪の池の背後には、小滝炭鉱の鉱山遺跡が残ります。高浪の池では、釣りや散策、食事を楽しむことができます。
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■海谷渓谷 …海底火山の大断面
素朴なたたずまいを見せる海谷渓谷は、フォッサマグナが海だったころの海底火山噴出物(約300万年前)を海川が浸食してできあがったものです。切り立った高さ600mほどの壁には、海底火山の火山灰や溶岩が流れたあと見られ、「ぜんまい地蔵」と呼ばれる奇岩があります。
また、かつてマグマの通路であった鉢山(岩株)が、鋭い頂を作っています。海川渓谷とその上流には砂防施設が一切なく、海川の浸食と堆積が自然のままで進んでいる数少ない渓谷です。上流の、越後の上高地と称される海谷(732)高地の広い川原は、がけ崩れによってせき止められてできた湖沼が埋め立てられたもので、その時の湖沼堆積物が観察できます。新緑と深緑、紅葉の季節ともども、渓谷が美しく変わる姿は、海谷渓谷のもう一つの魅力です。
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■弁天岩 …海底火山と北前船文化
フォッサマグナの海底に火山が生じ(約100万年前)、その火山噴出物は弁天岩・トットコ岩となり、また、魚礁となって良港ができて北前船の寄港地となりました。はがせ船の絵馬(国指定有形民俗文化財)などが奉納された白山神社(国指定建造物)の社叢(国指定天然記念物)には、暖地性と寒地性の植物が混じり合って独特な林が形成され、ヒメハルゼミ(国指定天然記念物)が住み着いています。
この白山神社では、春には舞楽が奉納されています(国指定民俗芸能)。旧北陸線を利用した自転車遊歩道には、明治期末に焼かれたレンガでできたトンネルがあります。フォッサマグナの地層で起こった小泊地すべり(1963(昭和38)年)は、敦賀発直江津行きの列車を直撃し、蒸気機関車を海まで押し出しました。この地すべりは、その後の北陸線トンネル化の契機となりました。
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教育活動
■住民・小中学生等に対する教育活動
フォッサマグナミュージアムを中心に、さまざまな教育活動が行われています。地学ハイキング、動植物の野外観察会などフィールドを中心にした事業と、講演会、おもしろみゅーじあむ(子ども向け体験学習・科学実験)、土器・石器づくりなどの室内を中心にした事業を行っています。
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ほかには、小・中学校のジオパーク学習への支援をはじめ、自治会や各種団体、企業等への出前講座を積極的に行っており、学校教育や地域と連携した活動も活発です。
また、平成21年11月に実施された「糸魚川ジオパーク検定」には、小・中学生を含む500人余りが受験するなど、ジオパークへの興味が広がりを見せています。
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ガイド養成
■ジオパークを支えるガイド
ジオパークの魅力を楽しみながら伝えるガイドは、ジオパークを土台から支える大変重要な役割をもっています。野外こそがジオパークのフィールドであり、そのフィールドにてジオパークの面白さを伝えるためには、質の高いガイドを養成することが必要不可欠です。そこで、ガイドは机上の知識だけでなく、現地での体験・ガイド力をもつことが重要と考え、現地での活動経験を重視しています。
平成21年度は、19名がジオパークガイドとして認定しており、これらの人々はボランティアガイド等として長年にわたり活動してきた実績を評価されて認定されました。平成22年度以降は、ジオパークの活動も本格的になってきたことから、以下の流れでガイド認定することとしています。
| 学芸員や動植物の専門家が行うジオツアー(現地)に計4回以上出席 糸魚川ジオパーク検定(糸魚川ジオパークの基礎知識)初級編に合格 A + B 満たす→ジオパークガイド認定試験の受験資格取得 |
ジオツアー
■ジオまる&ぬーなと行く「大地の公園 糸魚川」
世界ジオパーク認定「糸魚川ジオパーク」の魅了を、マスコットキャラクター「ジオまる」と「ぬーな」が紹介します。
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■一般市民を対象にしたジオツアー
糸魚川ジオパークを、学芸員や動植物の専門家と歩いてまわるジオツアーを実施しています。毎年10数回程度実施しており、平成22年度はすでに6回終了(平成22年7月1日現在)しています。市の広報にて、毎回25名の限定で募集をしますが、特に人気のあるジオサイトで行われるジオツアーはあっという間に締切になります。
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■子ども学迎員ジオツアー
昨年11月に実施した糸魚川ジオパーク検定初級編に合格した小学生を、「子ども学迎員」として認定、その学習会を昨年12月と今年6月の2回実施しました。ツアーを実施することで、子ども学迎員だけでなく、同行する保護者のジオパークへの関心も高まっています。
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■定期観光バス「ジオま~る号」
ジオま~る号は、季節ごとに様々なジオサイトをめぐる糸魚川駅前発着の一日観光バスです。 期間限定で年4回、土・日・祝日に運行しています。 春は花めぐり、夏は古代ロマン探訪、秋は翡翠紀行そして冬は親不知冬浪漫と、四季折々特色あるジオサイトを選定。 ジオパーク認定ガイドが乗車して、ジオパークの魅力を分かりやすくアピールしています。 |
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定期観光バス 2010年春と夏のちらし |
保全活動
■地域・市民による環境保全
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各ジオサイトでは、地元地域や山岳会など関係団体を中心に草刈り、ごみ拾いなど環境保全が図られています。 |
糸魚川ジオパーク市民の会による草刈り |
拠点施設
■フォッサマグナミュージアム
〒941-0056 新潟県糸魚川市美山公園内
TEL 025-553-1880 FAX 025-553-1881
E-mail museum@city.itoigawa.niigata.jp
地球の誕生からさまざまな鉱物、フォッサマグナ、ヒスイ、そしてフォッサマグナの発見者ナウマン博士の資料などがある、糸魚川ジオパークの拠点の博物館です。
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シンボルマークやマスコットキャラクター
さまざまなところで「ジオキャラ」を活用!
糸魚川ジオパークをより多くの皆さんに知っていただくために、シンボルマークやマスコットキャラクターの画像を無料で使用可能としています。
今まで、工事現場の看板や、名刺、会社案内のパンフレットなどに使用していただいています。
また、今流行りの「ゆるキャラ」を活用した、マスコットキャラクターの着ぐるみも製作し、市内のイベントや県外へのキャンペーン等で広くPRを図っています。
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工事用の案内看板 |
マスコットキャラクターによるPR活動 |
缶バッチ・ピンバッチ |
看板、解説版
■計画的な看板・解説板の整備
ジオサイト内の解説板・誘導標識は、既存看板の修正や新規に計画的に整備しています。また、ジオサイトまでの誘導標識については、新潟県からも協力をいただいて整備しています。
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その他特記すべき事項
■糸魚川ジオパークマスター(平成22年度事業)
市外からの来訪者が接する飲食店や宿泊施設、市民と接する機会の多い理容店等(業種拡大中)を「ジオパークマスターのいる店」として認定し、ジオパークのパンフレットや最新の情報を提供し、より多くのお店からジオパークの情報を得られるように取り組んでいます。


ジオパークマスター認定証
基本情報
地域名:糸魚川ジオパーク
団体名:糸魚川ジオパーク協議会
代表者名:会長 糸魚川市長 米田 徹
構成自治体名:糸魚川市(1市)
推進組織体制
ジオパーク活動母体:糸魚川ジオパーク協議会
(構成団体)
糸魚川市、新潟県、国土交通省、環境省、商工会議所、市内観光協会、バス会社、タクシー 会社など30団体で構成
糸魚川ジオパーク応援団:糸魚川ジオパーク市民の会
(構成内容)
約200の市民や団体から構成。講演会や研修会を実施。
問合せ先
■糸魚川市観光協会 観光案内所
〒941-0061 新潟県糸魚川市大町1-7-11(ヒスイ王国館内)
TEL 025-552-1742
■糸魚川ジオパーク協議会
〒941-8501 新潟県糸魚川市一の宮1-2-5(糸魚川市役所ジオパーク推進室内)
TEL 025-552-1511
■公式ウェブサイト




































