白滝ジオパーク WEBサイト
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白滝ジオパーク

 白滝ジオパークは、北海道の東北部、オホーツク海沿岸より20km内陸に位置する遠軽町全域をエリアとした「自然と文化の融合」をテーマとするジオパークです。

 本エリアは、国内最大の黒曜石産地である白滝地域をはじめ、それぞれの地域で黒曜石が産出するなど黒曜石密集地帯を構成しています。

黒曜石産地

これらは泥岩を主体とする白亜紀付加体を基盤としており、1億年前の太古のプレート運動から220万年前に黒曜石を形成した流紋岩マグマの噴火過程まで、さらには黒曜石という自然資源を利用した旧石器時代の大規模遺跡など、地球と人のつながりを示す壮大な物語を北海道の奥深い自然の中で学ぶことができます。

白滝ジオパーク地域

 白滝ジオパークでは、旧町村区画により白滝地域・丸瀬布地域・遠軽地域・生田原地域の4つに大きくエリアを分け、それぞれ特徴のある地形・地質の成り立ちと、その大地に根ざした自然や文化を紹介しています。

ジオサイト・自然

 これらのジオサイトをめぐるツアーのほか、黒曜石を使った石器づくりなど体験学習を行うことができます。また、地域内には温泉や各種レクリエーション施設が整備され、また登山やカヌー、乗馬など様々なアクティビティ活動を楽しむこともできます。

主な見どころ・おすすめジオサイト

日高累層群

日高累層群

■北海道誕生にかかわる付加体 「日高累層群」(白滝地域)

 白滝地域には「日高累層群」と呼ばれる付加体が分布しており、本地域の基盤となった地層を国道や林道の切り通しでよく観察することができます。この地層は、約6,500万年前から海溝を埋めるように堆積した「タービタイト(乱(らん)泥流(でいりゅう)堆積物(たいせきぶつ))」で、古太平洋プレートの沈み込みに伴い、付加されて変形した砂岩と泥岩の互層をよく観察することができます。また、この日高累層群の中にはチャートや緑色岩、玄武岩、石灰岩など海洋プレート由来の岩石断片も含まれています。

■貫入する花崗岩「白滝花崗岩」(白滝地域)

 標高1,688mの支湧別岳登山道へ向かう林道の途中では、約3,300万年前に発生したマグマが日高帯に貫入した「白滝花崗岩」の大露頭を見ることができます。この白滝花崗岩は、「白滝構造線」と「上支湧別構造帯」という大きな断層の横ずれ運動によって、ところどころ破砕されています。

また、パンケ支湧別沢沿いのこの林道では、上記の日高累層群のほか、付加体に巻き込まれた枕状溶岩(玄武岩)なども観察することができ、北海道を形成した地殻変動の歴史を体感することができます。

白滝花崗岩の露頭

白滝花崗岩の露頭

枕状溶岩(日高累層群)

枕状溶岩(日高累層群)

八号沢露頭

■日本最大の黒曜石産地(白滝地域)

 白滝市街地の北側山地一帯には、約二百数十万年前の巨大噴火によって形成された直径約5kmの「幌(ほろ)加湧別(かゆうべつ)カルデラ(地形的には保存されていない)」があり、その内部や周辺に約220万年前 に噴出した流紋岩マグマの噴出物が広がっています。これらの火山活動の最後に10ヵ所の地点か ら流紋岩溶岩が噴出し、それぞれの溶岩外皮に黒曜石をつくりました。

この黒曜石を発見し、利用したのは後期旧石器時代の人々で、今から25,000年前から10,000年前の間の遺跡が90ヶ所以上見つかっています。これらの遺跡の特徴は、山から下ろしてきた黒曜石の塊から、石器を大量に製作し、さらに他の場所へと運びだした点で、白滝産黒曜石で作られた石器は、北はサハリンから南は東北地方まで確認されていることから、北東アジアにおける物流の中心地だったと考えられています。彼らの遺した石器資料は遠軽町埋蔵文化財センターで見学することができます。

基盤岩(日高累層群)との地層境界

上述のカルデラ跡からは3本の沢が湧別川へと流れ込んでおり、その沢筋に沿った林道が黒曜石産地へ向かうツアーのアクセスルートとなっています。各ルートには、奥山の自然景観に溶け込んだ「黒曜石を含む溶岩の断面露頭」がそびえ、ルートのところどころでは、カルデラに堆積した火砕堆積物、さらには北海道特有の植物やエゾシカ、ヒグマなどの大型動物の痕跡も観察することができ、本ジオパーク最大の見所となっています。

 シーズンになると「赤石山(あかいしやま)山頂(さんちょう)」をはじめ、白滝黒曜石の代名詞ともいえる「八号沢(はちごうさわ)露頭(ろとう)」などいくつかのジオサイトをめぐるガイド付きのバスツアーが行われています。

※白滝黒曜石の位置する山地は、国有林となっていますので、入林には許可が必要です。
また、黒曜石は原則として採取禁止となっています。

■氷期の森の生きものたち(丸瀬布地域)

 丸瀬布地域にある森林公園いこいの森周辺は、数回の火砕流の噴出によって形成された「ようけつぎょう溶結凝かいいわ灰岩」の台地で、溶結凝灰岩の岩塊斜面上に森林地帯が広がっています。

岩塊斜面では、夏場でも5℃前後の冷涼な風が吹きだす「ふうけつ風穴」が数多く形成され、標高の低い地点でもコケモモやエゾイソツツジ、ハイマツなどの高山植物が生育し、卓越したアカエゾマツやコケ類の群落なども観察できます。

またエゾナキウサギの一大生息地となっており、2万年以上前の氷期の北海道さながらの自然景観を体感することができます。

風穴と植生

エゾナキウサギ

山彦の滝へ向かう真冬のトレッキングツアー

風穴と植生

エゾナキウサギ

山彦の滝へ向かう
真冬のトレッキングツアー

日高累層群

■町名の由来となった大岩(遠軽地域)

 白滝方面から遠軽市街地へ入ってくると、ひときわ大きな岩体が目にとまります。この大岩は「エンガルシ(見晴らしのよい所)」というアイヌ語の地名から「瞰(がん)望岩(ぼういわ)」と名付けられ、そのまま遠軽の町の由来となった本ジオパークのシンボルといえるジオサイトです。

瞰望岩をつくっている岩石は、主に「かざん火山れき礫ぎょうかいがん凝灰岩」からできており、水中に噴出した溶岩が急冷されてできたために、破壊されて角礫の集合になった「すいれい水冷はさいがん破砕岩(ハイアロクラスタイト)」です。

この地層が堆積したのは約1,000万年前で、プレートの運動方向の変化などで地殻に凹みができ、活発な海底火山活動が起こったため、このような地層ができました。現在の瞰望岩は、湧別川の流れによって削られ、硬い岩石部分だけが残されたものです。

瞰望岩周辺には、旧石器時代から近世アイヌ文化期まで連綿と遺跡が残されており、はるか昔からこの地域のランドマークの役割を果たしていたと考えられます。また、アイヌの人々の古戦場であったとの伝承も残されており、地域の歴史・文化と密接なジオサイトとなっています。

拠点施設

遠軽町埋蔵文化財センター

■遠軽町埋蔵文化財センター

〒099-0111 北海道紋別郡遠軽町白滝138-1 白滝総合支所内

TEL: 0158-48-2213(白滝教育センター)

WEBサイト: 白滝ジオパーク交流センター

黒曜石をつくったユニークな火山活動と、その黒曜石を氷河期(氷期)から生活の道具として使ってきた人類の足跡を知ることができる展示・体験・交流を行う白滝ジオパークの拠点施設。

【展示資料】国指定重要文化財「白滝遺跡群出土品」、北海道指定有形文化財「幌加川遺跡出土の石器群」はじめ、国指定史跡「白滝遺跡群」出土の多数の石器資料と、遠軽町内出土の埋蔵文化財を展示、マンモスの牙(実物)なども。
【体験学習】白滝産黒曜石を活用した石器づくり体験のほか、土器づくり、まが玉づくりなども体験することができます。
【展示資料】白滝ジオパークで見られる岩石、および北海道各地の主な岩石資料。日本および世界の黒曜石など。

国指定重要文化財 「白滝遺跡群出土品」

国指定重要文化財 「白滝遺跡群出土品」

 

マンモスの牙(実物)

マンモスの牙(実物)

基本情報

地域名:白滝ジオパーク

団体名:遠軽町・白滝ジオパーク推進協議会

代表者名:遠軽町長 佐々木修一

構成自治体名:遠軽町(1町)

推進組織体制

■遠軽町

■遠軽町・白滝ジオパーク推進協議会
 大学、および民間会社の専門家・有識者をはじめ、町内外の市民・団体で構成

■NPO法人 白滝ジオパークサポートセンター
 町民を主体とするNPO法人

問合せ先

■遠軽町総務部ジオパーク推進課

〒099-0492 北海道紋別郡遠軽町白滝138-1 白滝総合支所内

TEL 0158-48-2020  FAX 0158-48-2374

Email geo@engaru.jp

■公式ウェブサイト

白滝ジオパーク