おおいた豊後大野ジオパークWEBサイト
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おおいた豊後大野ジオパーク

 九州島の成立を物語る「付加体」、その大地を突き破った火山活動の痕跡、そしてそれらを覆うような破局的噴火の産物。

 多様な地形・地質遺産に加え、アーチ式石橋や灌漑用水路、祭りを中心とした民俗文化財など、複雑な地形・地質とともに生きた人々が、それらを克服するために生まれた知恵や祈りの文化があります。

 おおいた豊後大野ジオパークは、自然遺産と有形無形の文化遺産を学び体験できるジオパークです。

大分県の中南部に位置する「おおいた豊後大野ジオパーク」は、その地勢的特徴から、4つのエリアに分かれます。

北部には、新生代・中新世の火山噴出物や中生代の貫入岩類などで構成される「大野山地」。

ジュラ紀・付加体で構成される「南部の山地帯」。新生代・第三紀の火山岩類からなり、コールドロン地形を呈す「西部山岳地帯」。そして、これらの山々に囲まれた、「大野川盆地」と呼ばれる低地に区分されます。

大野川盆地には、白亜紀・海成層「大野川層群」が存在しますが、今から9万年前、阿蘇山4度目の破局的噴火によって発生した超巨大火砕流により埋め尽くされてしまいました。新たな基層となった阿蘇-4火砕流堆積物は、歴史、文化、生活に大きな影響を及ぼしました。

これらの4つのエリアには、凝灰岩などの代表的な地質要素のほかに「自然」、「産業」、「無形文化遺産」など、様々な要素を含んだジオサイトが存在します。

主な見どころ・おすすめジオサイト

■原尻の滝(はらじりのたき)

 緒方平野に突如現れる幅120m、高さ20mの原尻の滝は、緒方川の水流によって阿蘇-4溶結凝灰岩が崩落してできた滝です。

 崖面には柱状節理を見ることができ、滝上の河床では多角形の亀裂が入った節理の上面を観察することができます。

 また、滝上から滝つぼを見下ろす崖の縁まで容易に近づくことができ、節理に従って崩落した凝灰岩が多数見られ、浸食作用による滝の形成過程にふれることができるサイトです。

 なお、滝の上流には、緒方平野を灌漑する用水路の取水口が設けられています。また滝の上流には緒方川を渡るため5連のアーチ式石橋「原尻橋」が建設されています。

アクセス情報 道の駅「原尻の滝」から徒歩3分。JR緒方駅からタクシーで5分。
車椅子での見学可。障がい者用トイレあり。 >>ジオサイト位置(Google マップ)

■滞迫峡(たいざこきょう)

 滞迫峡は、奥岳川の水流によって削られた渓谷で、その絶壁には阿蘇-4溶結凝灰岩の柱状節理が露頭し、奥嶽橋下流では高さがおよそ80mにも達することから、超巨大火砕流の規模を感じられるサイトとなっています。

 また、このサイトからは、火砕流に巻き込まれた木の印象化石が多数発見され、さらに火砕流堆積物の最下層にある非溶結部分からは、水流によって削られた洞穴壁面に無数の炭化木を確認できます。

 このほか、祖母山火山岩類の岩壁も露頭しており、新第三紀中新世と第四紀更新世の火山性堆積物を同時に見ることもできます。

アクセス情報 道の駅「原尻の滝」から車で約20分。駐車場・一般用トイレあり。
車椅子での見学は、奥嶽橋からご覧いただけます。  >>ジオサイト位置(Google マップ)

■祖母傾国定公園

 日本百名山のひとつ祖母山(標高1,776m)は、標高により植生の分布が明瞭に見分けられる貴重な自然林で、特別天然記念物「ニホンカモシカ」の生息地として指定されています。傾山(標高1,605m)は険しい岩峰が特徴的で、その麓には鉱山跡も存在し、地質や植生を同時に学ぶことができるエリアです。

 新第三紀中新世、初期の祖母・傾山火山活動によって生じた陥没地形が、同火山群の引き続いた活動によって次第に埋没し、一部にカルデラ地形を残したコールドロンと呼ばれる火山地形を留めています。この地形は地質学的に火山活動史を辿ることができる貴重な学術資料でもあります。

アクセス情報 祖母山「尾平(おびら)登山口:道の駅「原尻の滝」から車で約60分。
傾山「九折(つづら)登山口」:道の駅「原尻の滝」から車で約50分。
車椅子での見学は車窓から山容をご覧いただきます。 >>ジオサイト位置(Google マップ)

■出會橋・轟橋(であいばし・とどろばし)

 豊後大野市には115基のアーチ式石橋が現存しています。

 このサイトでは、大正13年(1924)に人道橋としてかけられた「出會橋」と、昭和9年(1934年)国有林から多量の木材を切り出すために作られた鉄道軌道橋「轟橋」の2つのアーチ式石橋を同時にみることができます。

 この橋がまたぐ渓谷の両岸は、奥岳川の下刻作用によって生まれた阿蘇溶結凝灰岩による柱状節理の岩壁が続き、長く人や文物の行き来を妨げていました。当時最新のアーチの建造技術とこの地で採れる阿蘇溶結凝灰岩は、この難所を克服した結果を語る遺産となっています。

アクセス情報 道の駅「きよかわ」から車で約20分。駐車場・一般用トイレあり。
車椅子での見学可。ただし河原には降りることはできません。
>>ジオサイト位置(Google マップ)

■沈堕の滝(ちんだのたき)

 室町時代の僧「雪舟」が「鎮田瀑図」を画いたことでも知られる沈堕の滝は、阿蘇-4溶結凝灰岩の岩壁が崩落してできた滝で、雄滝(幅100m、高さ20m)と雌滝(幅10m、高さ18m)の2つの滝があり、平成19年(2007)国の登録記念物の指定を受けました。

 明治42年(1909)、豊後電気鉄道株式会社によって大分~別府間を走る別大電車のために沈堕発電所が建設されました。その後、堰堤のかさ上げが行われ、水量が減少して往事の景観を見ることが出来ない状態が続きました。

 平成8年(1996)、堰堤の補強工事に伴い、往昔の眺めに戻す工事が行われ、雄滝は再び雄大な瀑布として姿を見せています。

アクセス情報 道の駅「きよかわ」から車で5分。道の駅「おおの」から車で10分。
一般用トイレ・駐車場あり。車椅子での見学は、県道26号沿いの展望所から可。
>>ジオサイト位置(Google マップ)

■白山渓谷(はくさんけいこく)

 通称「白山川」と呼ばれる中津無礼川は、日本の名水百選に選ばれ、初夏にはゲンジボタルが乱舞する清流として知られています。

 阿蘇溶結凝灰岩の柱状節理の岩壁が続く白山渓谷には、阿蘇溶結凝灰岩を石材に使用した「轟木橋」「ほげ岩橋」など9基のアーチ式石橋が架けられています。

 さらに、このエリアには、「稲積水中鍾乳洞」があります。二畳紀の石灰岩層が浸食された鍾乳洞で、阿蘇-4火砕流堆積物が地下水路を塞いだために水没し、地下水による溶食地形が数多く存在する世界的にも珍しい鍾乳洞です。

アクセス情報 道の駅「きよかわ」から車で20分。JR三重町駅からタクシーで25分。
車椅子での見学可。ただし、河原に降りることはできません。
>>ジオサイト位置(Google マップ)

■菅尾磨崖仏(すがおまがいぶつ)

 菅尾磨崖仏は、阿蘇-4火砕流堆積物の岸壁に刻まれた石仏で、幅約9m、上下約4mにわたり深く掘り込み、その中に5体の仏像が彫刻されています。

 向かって左から千手観音・薬師如来・阿弥陀如来・十一面観音の4体が結跏趺坐(けっかふざ)し、右端のやや斜め向きの壁面には毘沙門天立像が彫り込まれています。

 磨崖仏が彫られた阿蘇-4溶結凝灰岩の岸壁の最下部には、安山岩などの角礫を主体としたジェット堆積物層があり、更にこの下層には阿蘇-4/3間の降下火砕物が複数の層を成しています。磨崖仏だけでなく、阿蘇山噴火の歴史も学ぶことができる場所でもあります。

アクセス情報 道の駅「みえ」から車で10分。JR菅尾駅からタクシーで5分。
駐車場・一般用トイレあり。駐車場から磨崖仏まで急坂・階段を登るため、
車椅子での見学はできません。>>ジオサイト位置(Google マップ)

■手取蟹戸(てどりがんど)

 手取蟹戸は「大野川層群 犬飼層」の露頭で、褶曲(しゅうきょく)によって堆積層が転倒し、固い砂岩部分が板戸のように立ち上がって見えます。

 手取蟹戸は、古くから知られ、豊後国岡藩により編纂された「豊後国志」には、「巨石無数にして、龍が臥せ、虎が伏しているかの如し」と記述されており、大野川層群の奇岩を形容するにふさわしい一文が与えられています。

 切り立った岩の一部が浸食され狭い激流を生み、ここを遡上する「川蟹」が激流を避けるため、岩の上に登り張り付いて歩くことから、「手で蟹を捕ることができる場所」としてこの名が付いたといわれています。

アクセス情報 道の駅「みえ」から車で10分。JR菅尾駅からタクシーで5分。
駐車場・一般用トイレあり。車椅子での見学はできません。 >>ジオサイト位置(Google マップ)

■犬飼港跡(いぬかいみなとあと)

 犬飼港は、明暦2年(1656)に豊後岡藩の川港として建設されました。

 港の周辺は、褶曲(しゅうきょく)により砂岩・泥岩層の堆積層がほぼ垂直に立ち上がって見える大野川層群犬飼層(中生代白亜紀)が露出しています。

 ここは、軟弱な部分が水流で浸食され、残った砂岩部分が岩の戸を立て並べたような状態となり、極めて足場の悪い状態でした。そのため、犬飼港の荷揚げ場では加工に適した阿蘇溶結凝灰岩の板石を丁寧に敷いて平場を作っています。

 このように犬飼港跡は大野川層群犬飼層・阿蘇-4溶結凝灰岩の地質と、港町時代の歴史を学べるサイトでもあります。

アクセス情報 JR犬飼駅から徒歩10分。道の駅「みえ」から車で約15分。
駐車場、一般用トイレあり。車椅子での見学可。 >>ジオサイト位置(Google マップ)

■普光寺磨崖仏(ふこうじまがいぶつ)

普光寺磨崖仏は、阿蘇溶結凝灰岩の断崖に、県下最大級の不動明王像(像高8m)、制多迦童子(せいたかどうじ)、矜羯羅童子(こんがらどうじ)が彫刻されたもので、昭和32年に県指定史跡に指定されました。

 市内では唯一、阿蘇-3火砕流堆積物の岩壁に彫られた磨崖仏で、岩壁には軽石のほかに黒々としたスコリアが多分に含まれており、阿蘇-3火砕流堆積物の特徴を見ることができます。

 磨崖仏右脇の大岩窟内には、懸造り舞台や護摩堂があり、密教系寺院の厳粛な雰囲気を醸し出しています。

 岩体が溶結度の低い阿蘇-3火砕流堆積物であるため、その像容は丸く穏やかであり、その地質同様他の磨崖仏とは異なる印象を受けます。

アクセス情報 道の駅「あさじ」から車で約15分。JR朝地駅からタクシーで約10分。
駐車場、一般用トイレあり。駐車場から300mほど坂道のため、車椅子での見学は困難です。
>>ジオサイト位置(Google マップ)

拠点施設

■豊後大野市歴史民俗資料館

〒879-6643 大分県豊後大野市緒方町下自在172

TEL:0974-42-4141 FAX:0974-42-2705

E-mail oita.bungoohno.geopark@gmail.com

WEBサイト:おおいた豊後大野ジオパーク

おおいた豊後大野ジオパークにおける地形・地質や文化遺産や産業遺産、民俗について総合的に学習ができる施設です。ジオパークの拠点施設として普段は見ることのできない尾平産の鉱物資料や身近な岩石類の展示、さらには活動の様子や学習、交流の場が備えられています。

基本情報

地域名:おおいた豊後大野ジオパーク

団体名:おおいた豊後大野ジオパーク推進協議会

代表者名:会長 橋本 祐輔

構成自治体名:大分県豊後大野市

推進組織体制

活動母体:おおいた豊後大野ジオパーク推進協議会

構成団体:豊後大野市、市教育委員会、市議会、市観光協会、市商工会、市社会福祉協議会、市自治会連合会、市女性団体連絡協議会、大分県等16団体

問合せ先

■おおいた豊後大野ジオパーク推進協議会事務局

〒879-7198 大分県豊後大野市三重町市場1200 豊後大野市商工観光課内

TEL:0974-22-1001(代表) FAX:0974-22-3361
E-mail:oita.bungoohno.geopark@gmail.com 

■公式ウェブサイト : おおいた豊後大野ジオパーク