日本ジオパーク下仁田ジオパーク WEBサイト
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下仁田ジオパーク

 当ジオパークのエリアは群馬県の南西部に位置した下仁田町全域で、北は妙義山、西に荒船山、南に関東山地といった山々に囲まれ、それらの山地を清らかな渓流が流れる豊かな自然に囲まれています。近隣には国際観光文化都市の軽井沢や世界遺産候補地の富岡製糸場などもあり、都心部から上信越道下仁田I.Cまで約2時間ととてもアクセスしやすい位置にあります。

 当ジオパークでは、日本の地質100選にも選ばれている『跡倉クリッペ』をはじめ、日本列島が現在の形になるまでに起こってきた大地の活動の証拠が集中して見られる地域で、日本列島形成過程の秘密を握る場所とも言われています。昔から地質研究者の聖地で、今なお解明されていない不思議がまだまだたくさんあり、現在でも研究がつづけられています。

 様々な地殻変動を受けたこの大地に住む人々は特異な地質が作りだす、地形、風土を利用し、独特な産業で生計をたててきました。その歴史は石器時代から始まります。この地域の特産物下仁田ネギもこのジオパークで生み出され、この地域以外では出せないといわれる独特の味がします。

 以上のように下仁田ジオパークでは、「多様な大地の変動から古代人の足音まで」をテーマとし、ダイナミックな大地の生い立ちをハイキングしながら体感することができ、ジオの生み出した、豊富な山の幸を使ったご当地の料理を楽しむことができます。

主な見どころ・おすすめジオサイト

■跡倉クリッペ(根なし山)

 

クリッペの境界(滑り面)

 下仁田町の南部にそびえ立つ山々は跡倉クリッペで構成される山々です。

クリッペとは、地元では、根なし山とも呼ばれており、山の頂上とふもとで岩石がまったく異なるものをいいます。跡倉クリッペは青岩と呼ばれる緑色の岩の上に、よそで形成した地層が残っています。これは、クリッペを構成する地層は、よその場所で形成し、その後地殻変動で移動してきて、浸食されて山の上に部分的に孤立して残っているのです。

 この跡倉クリッペがいつどのようにできたか明らかになると日本列島がどのように現在の形になってきたか明らかになるかもしれません。

 町内では、青倉をはじめとする何カ所かでクリッペの境界(滑り面)が観察できます。また、南牧川流域では、移動してきたときの変動により、地層が折れ曲がったり、上下さかさまになったりしている様子が観察でき、ダイナミックな地殻変動を体感することができます。

■奥栗山渓谷遊歩道

 奥栗山渓谷には、およそ2億年前の深海底に降り積もってできたチャートを川が削って深い渓谷を作っています。

渓谷内には「三段の滝」「昇龍の滝」と呼ばれる滝があり、滝のすぐ脇にはきれいな縞状のチャートを見ることができます。色とりどりのチャートを河川が削って、美しい景観を織りなしているのです。このような地層が『跡倉クリッペ』の基盤となっています。 

2時間ほどで周遊できるハイキングコースもあり、また秋の紅葉の時期にはまた違った風景を楽しむことができます。

■中央構造線とずれ礫

 当ジオパークの中心には、東西に中央構造線と呼ばれる西は九州から続く断層が走っています。その南と北側では、地質が全く異なり、南側は根なし山地域、北側では、1億年前の海底で溜まった地層やマグマが地下深くで、固まった岩石など時代も成因も違う岩石・地層がわずか数キロ四方に密集して見られます。

 その地層の一つに、「ずれ礫」と呼ばれるものがあります。これは、中央構造線のすぐそばで見つかりますが、もとはひとつの固まった地層中の石ころが断層によって力が加わり、ずれて固まったものです。中央構造線の化石とも言えるめずらしいものなのです。

■荒船山と本宿陥没

 周辺には険しい山々があり、その中に山頂が平らな山「荒船山」が浮き出ており、それがまるで荒れた海に浮かぶ船のように見えることからこの名前がつきました。

 この辺りはおよそ、950万年前大地が大陥没を起こし、直径10キロ深さ数100メートルものカルデラを形成しました。陥没した大地の割れ目からマグマが上昇してきて、カルデラ内で激しい火山活動が起きました。荒船山もそのときの火山活動でできた山です。

この山の山頂が平坦なのは、地面に平らに流れた「荒船溶岩」が残ったものだと考えられています。

 荒船山の登山道では、「荒船溶岩」が流れるまでの火山活動のストーリーを垣間見ることができます。

■荒船風穴

 荒船風穴は崖崩れの岩塊の上に石を積んだ累積風穴と呼ばれるものです。岩塊の合間は隙間から冷風が吹き出しており、風穴内は夏でも平均2度と非常に涼しいです。荒船風穴は蚕の卵を冷蔵保護する天然の冷蔵庫として明治38年から営業を開始しました。風穴の果たした役割は大きく、蚕の卵を低温保存することにより孵化の時期を調整することができるようになり、年に複数回の養蚕が出来るようになり、繭、生糸の生産量を大きく伸ばしました。

■妙義山~石門めぐり~

 

 日本三大奇勝の一つ妙義山は、周辺の丘陵地帯に突然屏風のような壁がそり立つような山で山肌がごつごつしているのが特徴です。この妙義山は、600万年前に活動した火山から噴き出た火山噴出物が長い年月雨風に削られることで現在のようなかたちになりました。

 また、妙義山には、自然が作り出した不思議な光景が広がっています。それらは、大砲岩やローソク岩などと呼ばれておりますが、中でも人気が高いのは石門です。この石門は自然が作り出したもので、なぜこのような石門ができたのかはよくわかっていません。この石門めぐりは散策道が整備されており、登山初心者でも気軽に行くことができます。

 また、春には桜、秋にはもみじがそれぞれ美しく、妙義山の魅力を引き立てています。


教育活動

■体験教室

川原の石

 

大崩山探検

 年間7~8回、町の小中学生を対象として、ジオサイトを利用した観察会を行っています。大地の生い立ちだけでなく、植物観察、昆虫の観察、町の歴史についても触れ、学校の授業だけでは学ぶことのできない、野外で本物をみて実感させる教育の一端を担っています。

■中学校総合学習「ジオパーク」

総合学習「ジオパーク」

 町内の中学校の総合学習の時間に「ジオパーク」を取り入れています。これは、郷土学習と理科の野外実習の2つの面の役割を持ちます。

 年間5回、ジオサイトでの観察会を実施するほか学んだことを外部に発信することも行っています。

■学校受け入れ

 小学校・中学校の遠足の一コースにジオサイト研修を利用されています。

特に、最近首都圏の小学校から、申し出があり、普段自然に慣れ親しんでない子どもたちにとってこのジオサイト研修は、非常によい自然散策となっています。

■夏の子ども自然探検教室

探検

 夏休みを利用して、町で募集をかけた小学生と近隣の大学生のボランティアとを組み合わせた自然探検教室を行っています。これは、小学生に人気なのはもちろんのこと、教員をめざす大学生や理科好きの大学生にとっても実社会に出る前のよい経験の場としても利用されています。

ガイド養成

■ジオパークを語る会

ジオパークを語る会

 自然史館にてジオサイトの魅力を紹介する学習会を開催しています。また、不定期にジオサイトにてガイド養成のための観察会も行っています。

 また、自然史館にていつでも地元の人が学習できる空間を提供できるようにしています。

ジオツアー

■ジオサイト観察会

ジオツアー

 各月に1回地元の人たちにジオサイトの魅力を紹介する観察会を行っています。

 この観察会は、大地のストーリーを紹介するだけでなく、地元の人にそれぞれの生活や伝統の話なども教えてもらう対話形式のジオツアーで、ジオストーリーを組み立てる役割も担っています。

 そのほかにも、5名以上の団体のお客さんを対象にしたジオツアーをそれぞれのニーズに合わせて、行っています。

保全活動

 ジオパーク内を10個のエリアに区分し、それぞれのエリアごとにジオサイトの会を作り、ジオサイトの維持管理・清掃をお願いしていく計画があり、すでに数地域で組織ができており、ボランティア活動を実施しています。


拠点施設

下仁田町自然史館

■下仁田町自然史館

〒370-2611 群馬県甘楽郡下仁田町大字青倉158-1

TEL 274-70-3070 Fax 0274-67-5315

URL:http://shimogeo.exblog.jp/(下仁田町自然史館日記)

 廃校になった小学校を利用して、ジオパーク内で見られる岩石・化石の展示を行っています。クリッペの山の1つのふもとに位置にし、野外だけでは、分からない魅力的な大地の生い立ちの紹介やおすすめコースなども紹介しています。


ふるさとセンター

■ふるさとセンター

〒370-2611 群馬県甘楽郡下仁田町下小坂71-1

TEL&Fax 0274-82-5345

 下仁田町の歴史上のことがらを中心に展示しており、大地が作り出した独特の気候・風土の土地で生活をしてきた人々の産業についても紹介しています。

シンボルマークやマスコットキャラクター

ロゴマーク

ねぎ坊

にゃくっち

ロゴマーク

ねぎ坊

にゃくっち

ジオ関連商品

■ジオパーク関連商品

ジオどら焼き

 

クリッペまんじゅう

「ジオどら焼き」

クリッペをイメージした栗どら焼き。皮の模様が表と裏で違うことで根なし山を表しています。

 

「クリッペまんじゅう」

根なし山のすべり面をイメージしたおまんじゅう。中のあんこが2層構造になっています。

下仁田ジオライス

 

ジオパークコイン

「下仁田ジオライス」

地元産のお米と乾燥した下仁田ネギを混ぜ込んだ炊き込みご飯。

 

「ジオパークコイン」

下仁田ジオパーク内の土を45億年前の地球に一度戻した焼き物のコイン。

看板、解説版

■ジオサイト案内看板とパンフレット

 ジオパークエリア内に10基の案内看板が立っており、看板の横には、詳しい解説書を自由にとれるようになっています。

 このほかにも道の駅や上信電鉄下仁田駅に総合案内看板を今年度中に建てる予定です。

また、各施設にジオサイトを紹介したパンフレットを置いています。

案内看板

基本情報

地域名:下仁田ジオパーク

団体名:ジオパーク下仁田協議会

代表者名:会長 下仁田町町長 金井康行

構成自治体名:下仁田町(1町)

推進組織体制

ジオパーク活動母体:ジオパーク下仁田協議会

(構成団体)
 下仁田町・下仁田町教育委員会・下仁田自然学校・下仁田町商工会・中之嶽山岳会・荒船山岳会・県立自然史博物館・富岡行政県税事務所・群馬県西部県民局・下仁田町まちづくり委員会・他

問合せ先

■下仁田町ジオパーク推進室(下仁田町自然史館内)

〒370-2611 群馬県甘楽郡下仁田町大字青倉158-1

TEL 274-70-3070 Fax 0274-67-5315

■公式ウェブサイト

URL: http://www.shimonita-geopark.jp/